【モールテックス/MORTEX】

キッチンのカウンターのモールテックスになります。下地の状況により使うプライマーも異なります。
クラック防止にファイバーメッシュを事前に貼っていきます。
今回は下地がベニヤなのでプライマーの塗布
多孔質下地(モルタル、木など)では「レジデュールと言う材料です。
プライマーを8時間乾燥後、モールテックス1層目を塗りつけていきます。1㎜厚さです。
1層目はテクニカルレイヤー(1㎜)
今度は2層目を塗りつけていくのですが、1層目から24時間以内までに塗り重ねていきます。
角の面もしっかり押さえていきます、この行程作業が仕上げに左右されます。
2層目はテクニカルレイヤー(1㎜)+フレスコ塗り(0.5㎜)
ここからはオプションの工程となります。
モールテックスを塗って48時間経過後に研磨作業になります。
オービルドサンダーの動かし方やあて方で模様の出方が変わってきます。個人的には肌触りがなめらかになるので僕は好きです。
研磨のほこりをとるのはもちろん、水洗いすることによってエフロを発生させてそれを除去します。
モールテックスは防水性がありますが、その表面は珪藻土のように目に見えないちいさな穴が開いています。
この穴に水分と一緒に汚れが入ってしまいます。
それを防ぐために汚れ防止剤を表面に塗布します。
汚れ防止剤は種類によって表面の状態や色合いが大きく変わるものもあります。
施工前にサンプルを作るなど、十分な打ち合わせが必要になります。
今回は浸透タイプのオイルOHを塗布しました、乾燥をみながら2~3回塗布します。
長年使う目的として保護剤の上にワックスを塗ることができます。
ビールワックスを塗ることにより、汚れがワックスで防げます(車のワックスと同じです)
施工する職人により鏝のパターン次第で、オンリーワンのものができるので既製品にはないモノに仕上がります。

モールテックスは、ベルギーBEAL社から発売されている左官材です。
1mm程度の薄塗りでコンクリートと同等な表面強度があり、曲げにも強く、防水性にも優れてる材料なります。